Almost Heaven

2025/02/16 21:01



まぁ「古着」っていう言葉を漢字で書いてみると字面だけでもキレイな物を想像は…できないですよね。

「古」っていう漢字が入っている時点で新品とは違うのは明らかで、古新聞・古雑誌・中古・古時計とか、キレイそうな物はなかなか思い浮かばない。笑

実際、友人の女性がスウェットが欲しいというので「古着のでも買ってみたら?」とアドバイスすると「いや、古着はちょっと…」みたいなこともありました。

そう、古着は汚い!と思っている人もいるのです。

自分も昔初めて古着のデニムがあるということを知った時に

(知らない人が穿いてたジーパンを穿くの?)

というちょっと嫌なイメージがありました。当時は。

今でも人が素手で握ったおにぎりは食べれないぐらいの軽い潔癖です。笑

ですが今は古着を買って着るというのは当たり前のことになっています。


でも、

古着って汚くないの?

と言われると、汚くない古着もあるし汚い古着もあるというのが答えです。笑

なぜ汚くない古着と汚い古着があるのか?ということについて今回は書いてみます。


あ、先に言っておくと当店で販売している古着は、ちょっと潔癖の私がちゃんとクリーニングして襟まわりや裏側までチェックしているのでご安心を。笑




基本的に販売される前の古着は汚いものも多い。



20代の頃に古着屋で働いていたのですが、タグがついてるモノやデッドストックのものは別として、基本的に古着屋やリユース店で販売される前の古着(仕入れた状態)は汚いものも多いです。

というか大体が汚いです。笑

海外の古着の場合、リサイクルや寄付などで集まった服が倉庫に集まり、そこから選別されて売れるモノと廃棄するモノに分けられます。

その売れるモノが古着として日本の古着屋でも販売されているのです。

なのでリサイクルや寄付に出す時に汚れた服や洗ってない服をそのまま出す人も多いです。

まぁ捨てようと思っている服をキレイに洗濯してから捨てる人は少ないですよね。笑

なので古着屋で販売される前の状態だと洗濯されていなかったり、汚れがついたままの服も当然あります。

そして国民性も関係があって、基本的に日本人はキレイ好きです。

なので日本のブランドの古着ってキレイな物も多いですよね。

でも欧米の場合は何日も洗ってないTシャツを着るなんてザラです。笑
仕事で使ってた服を洗わずにそのままリサイクルショップやフリーマーケットで売るなんてこともあるんです。

実際、古着屋で働いていた時にアメリカから荷物が届いて、その中のジャケットのポケットの中に使用済みのパンツが入ってたこともありました。笑

そう、基本的に販売される前の古着は汚いものも多いです。


ちなみに古着を輸出している国トップ3は

1位アメリカ

2位ドイツ

3位イギリス

となっていて、日本は4位です。



古着が汚いかどうかは店がクリーニングしてるかどうかによる。



古着は洗濯してからお店に並べないとダメという規定はありません。

なので仕入れた古着をクリーニングして店に並べるかどうかは、その店次第ということになります。

以前に自分が働いてた古着屋の場合だと、基本的に全てコインランドリーで強力な洗剤を使用して洗ってから店に出していました。

その中でも価値のあるビンテージのTシャツやスウェットなどは、首周りや袖まわりのシミもチェックしてキレイに落としてから店に並べていました。

ただ、友人が働いていた別の古着屋では、洗濯せずに干すだけで店に出すと言っていたので店によってクリーニングするかどうかも違うんです。

流石に干すだけはちょっと…とは思ってましたけどね。笑

最近でも有名な大手のリユース店で働いている人と話す機会があったのですが、店舗で買い取った服をそのまますぐに店に並べると言ってました。笑


なぜクリーニングしない店もあるのかというと…

コストと手間がかかる。

これに尽きます。

コインランドリーで洗うだけといっても、毎月のように海外から大量の荷物が届く古着屋の場合だとコインランドリーの費用だけで月に数万円ということも。

コインランドリーで洗える服であれば良いですが、たとえばダウンジャケットやレザージャケットなどのアウターをクリーニングに出すとなると1着で1000円以上のクリーニング代がかかってしまうのです。

クリーニング代だけで結構なコストがかかってしまうので、クリーニングせずにそのまま販売する店もあるのです。


なので基本的に買った古着は着る前に一度洗濯するのがおすすめです。詳しくは▼こちらの記事をぜひ。



大型店よりも小規模のお店の方が古着の扱いがキレイ

個人的な経験でいうと、大型の倉庫のようなお店の場合はそもそもの物量が多いので、何年もお店に置いてある商品だと買ってみたもののカビ臭かったりホコリ臭かったという経験が何回かあります。

それに比べて小規模のお店の場合は物量がそれほど多くなく、1点1点に対してちゃんとケアが行き届いてるなという感じを受けます。

以前自分が働いていた古着屋もどちらかというと大型の店舗だったのですが、コインランドリーで洗ってはいたものの、1点1点隅々までチェックというのは無理でした…。

今になって考えると、あの洗剤を使ってたらもっと汚れは落ちていたよな。という物もあります。笑

古着にはちょっと抵抗があるけど興味はあるという人は、小型の店舗でまず古着を買ってみるのをおすすめします。


古着には遺品もありえる。なぜなら古着の出どころはわからない

古着は汚いというのと同じように気持ち悪いという人もいます。

どこの誰が着ていたのかわからない。ということもありますが、

「もしかしたら亡くなった人が着ていたのかも?」

と思う人もいます。

そう、古着って遺品もあるんじゃないの?ということです。

もちろん古着が遺品だったという可能性はあります。

実際、遺品がオークションにかけられてリセール店舗などで販売されているという流れがあります。

そもそも古着を扱う店舗からすれば、よっぽどレアなビンテージ物でもない限り、その商品が誰が着ていてその人が亡くなったかどうかは分かりませんし調べません。

車や家のように事故車や事故物件というような情報は服には無いです。笑

そういったスピリチュアル的なことに敏感で不安な人は古着は気持ち悪いと思うかもしれないですね。

ただ、最近では霊の寿命は100年と言われる研究結果もあるのでご参考までに▼。笑



自身も以前は古着は汚いと思っていた。でも今は…

古着って汚くない?

と思う気持ちももちろん分かります。冒頭で少し触れたように自分も以前はちょっと潔癖気味で、旅行に行って2日同じ下着を着用するのもかなり抵抗があったぐらいです。笑

ただ、古着だったとしても3回ぐらい着て洗濯してを繰り返すと、いつもの自分の服と変わらなくなります。笑

それに古着の良さって独特の味と雰囲気です。

この味と雰囲気って新品の洋服にはない特徴ですよね。だからこそ古着はすんなりと馴染むんですよね。


最後にひつこいようですが、当店Almost heavenで扱っている古着は丁寧に洗濯をしているのでご安心を。